最近、彼の態度が急に変わった気がするんです。LINEは既読スルーが増えて、返事が来てもたった一言だけ。
電話も出てくれないことが増えて、週末の約束をしようとすると、決まって「仕事が立て込んでて」と言われてしまうんです。
私が誘っても、会ってくれない。こんなに冷たくされたの、初めてなんです。
電話の向こうから聞こえてきたAさん（30代前半）の声には、悲しみだけでなく、どこか怒りのようなものも滲んでいました。
一度は心から信じた相手に、裏切られかけているような、そんな不信と恐怖が、彼女の言葉の端々に現れていたのです。
彼とはもう1年以上付き合っていて、最初の頃は毎日のように連絡を取り合っていましたし、週末には当たり前のように一緒に過ごしていました。
なのに今は、私から連絡しなければ向こうからは一切こない。誘っても断られてばかり。私だけが必死に繋がろうとしている感じがして、苦しくてたまらないんです。
まるで、自分だけが恋愛しているみたいだと、Aさんはかすれる声でそうこぼしました。
彼の心が離れ始めているのかもしれない。
それとももう、別の誰かがいるのか。
そんな不安と疑念が日に日に膨らみ、心が張り裂けそうになった彼女は、その違和感の正体を確かめるため、霊視を申し込んできたのです。
第1回目の霊視：「彼は、二股。そして、その相手とは結婚話が進んでいます」
私は、彼女と彼の魂に意識を合わせ、深く波動を読み取っていきました。
すると、胸の奥がぎゅっと締めつけられるような重たさを感じたのです。
その直感に導かれるように視えたのは——現実とは思いたくないほどの真実でした。
『彼は今、別の女性とも真剣に交際しています。
しかも、その女性との間では“結婚”の話がかなり具体的に進んでいる状態です』
私は、見えてきたそのままのビジョンを彼女に伝えました。
すると一瞬、沈黙が訪れ——やがて、絞り出すような声でこう言いました。
「……違うと思います。彼、そんな人じゃないんです。
結婚だなんて……信じたくない。嘘であってほしい……」
彼女の声には、真実を受け止めきれない葛藤と、“そうかもしれない”という直感がせめぎ合っている様子がありありと感じられました。
私は優しく、でも正直にこう伝えました。
「すぐに行動を起こす必要はありません。
ただ、もし心がどうしても納得しないのなら……
彼の本命の女性に“あなたの存在”を知らせるという選択肢もあります。
言葉を選ばずに言えば、それは“復讐”に近い形になるかもしれません」
もちろん私は、復讐そのものを推奨しているわけではありません。
でも、あまりにも傷ついた方にとって、何もせず飲み込むだけでは、前に進めないこともあるのです。
彼女は複雑な気持ちを抱えたまま、
「当たっていなければいいんですけど……」と小さくつぶやいて、そっと電話を切りました。
二度目の電話：霊視が“現実”になったとき、彼女が選んだのは
それから約1ヶ月後、Aさんから再び電話が入りました。
その声には、前とは違う“覚悟”のような緊張感が漂っていました。
「……先生、あの時のお話、本当でした。
彼、結婚する予定だったんです。
相手の女性とは長い付き合いだったみたいで、すでに両親にも紹介してあって……」
彼女は、信じたくなかった現実を受け入れるしかなくなっていました。
でも彼女は、こう続けたのです。
「どうしても、結婚を止めたい。
このまま“奪われて終わる”なんて、どうしても納得できないんです。
あの彼女に……私の存在を伝えたい」
私は再度、霊視に意識を合わせ、彼と相手女性の波動を読みました。
そしてはっきりと伝えました。
「あなたが動けば、彼の結婚は間違いなく“白紙”になります。
相手の女性は、裏切りを一切許せないタイプ。
あなたの存在を知った瞬間に、彼への信頼は音を立てて崩れるでしょう」
私は、あまり言いたくない言葉も添えました。
「正直に言えば、これは褒められた手段ではありません。
でも、あなたがそこまで強く望み、覚悟があるのなら……
それは、現実のものになります」
彼女は、迷いを振り切るように、落ち着いた声でこう答えました。
「やります。……やらなきゃ、自分の中で終わらせられない気がするんです」
数週間後の報告：「破談になったけれど、私も終わったんです」
数週間が経った頃、彼女から一通のメールが届きました。
『先生、彼の結婚は破談になりました。
彼女は私の存在を知った瞬間、関係を断ち切ったそうです。
でも……その後、私も彼に振られました。
「誰とも関わりたくない」と言われて。
なぜかスッキリしたような、でも空っぽな気分で、少し虚しさがあります』
私は返信に、こう綴りました。
「Aさん、それは人生における大切な“学び”でした。
誰かを傷つければ、自分も少なからず傷つくものです。
でもその痛みは、あなたの魂をひとつ深くしてくれる財産でもあります。
恋は時に残酷です。けれど、真実に触れたあなたは、確かに強くなっています」
恋が壊れたあとに残る“本当の価値”とは
恋はいつも、美しい結末になるとは限りません。
ときに裏切られ、打ちのめされ、自分を見失いそうになることもあります。
でも——
その痛みこそが、人を“次のステージ”へと導く鍵となるのです。
“なぜ私がこんなに苦しまなきゃいけないの？”
その答えは、魂の奥にあります。
あなたももし今、
・彼の態度が冷たい
・連絡が減った
・なぜかモヤモヤする恋に囚われている
そんな状況にあるのなら、
一度、心の奥の“魂の声”に耳を傾けてみてください。
霊視は、未来を言い当てるための道具ではなく、
あなたが“自分の人生を生き直すための地図”です。
この出来事から私たちが学べること
Aさんの話は、決して特別なものではありません。
似たような苦しみを、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
恋をするということは——
幸せやぬくもりだけではなく、“不安”“嫉妬”“裏切り”“執着”といった感情と向き合うことでもあります。
そしてその感情が、自分でも驚くほど強くなってしまうこともあるのです。
ときに、愛が憎しみに変わり、
正しさが“復讐”へと姿を変えることもある。
でも、それは決して“弱さ”ではありません。
むしろ、それだけ人を深く愛した証。
そして、自分が大切にされたいと願っていた証なのです。
Aさんは今回、自分の感情に正直に行動しました。
その結果、傷ついた人がいたのも事実です。
でも、そこから逃げずに、真っすぐ向き合ったことで——
彼女は少しだけ、心の器を大きくしたのではないかと私は思います。
恋愛というのは、とても残酷です。
想いが通じ合っていたと思っていたのに、
ある日突然、相手の態度が変わってしまう。
自分ではどうにもならない理由で、関係が壊れてしまう。
「愛しているのに、どうにもならない」
そんな切なさを味わったことがある人なら、Aさんの気持ちが痛いほど分かるはずです。
恋愛の“終わり”は、人生の“始まり”でもある
霊視をしていると、多くの方が「どうして私だけがこんな目に…」とおっしゃいます。
でも、私はいつもお伝えしています。
“今のあなた”だからこそ、ここまで深く人を愛せたんです。
そして、その経験があったからこそ、次はもっと自分を大切にする恋ができるようになります。
恋が終わるのは、決して“失敗”ではありません。
それは、新しい扉が開く前の“通過儀礼”のようなもの。
魂は、経験を通じてしか磨かれません。
苦しかった分だけ、あなたは確実に成長しています。
そしていつか、今回のことを「意味があった」と思える日がきっと来ます。
だからこそ、今、あなたに問いたいのです
あなたの恋は、今どこに向かっていますか？
あなたが苦しんでいる理由は、“本当に”相手のせいだけでしょうか？
もし、心の中で何かが引っかかっているなら——
“視えない世界”からのメッセージに耳を傾けてみてください。
霊視は未来を決めつけるものではなく、
“今”あなたが進むべき道を明るく照らすための光です。
・彼の態度が急に冷たくなった
・連絡が減った理由を知りたい
・相手の本音がわからず、ひとりで苦しんでいる
そんなお悩みがある方は、どうか一人で抱えこまないでください。
あなたの魂は、すでに“答え”を知っているはずです。
あとは、それを一緒に見つけ出すだけ——。
